• 平岡大輔

渋谷のラジオ開局


いつものように何気なくFacebookの流れていくタイムラインを見ていると、大学の後輩の投稿で手が止まった。

そこにはかわいらしい犬のイラストと「渋谷のラジオ」の文字。渋谷に事務所を構えていることもあり、渋谷を盛り上げたいと考えていたので気になりました。イラストも好きなテイストでした。

それは今月開局した渋谷のコミュニティラジオでした。自治体も一緒になって取り組んでいる渋谷活性化のための取り組みのようです。局長に箭内道彦さん、タワーレコードの「NO MUSIC NO LIFE」を作ったクリエイターさんです。イラストは寄藤文平さん。大人たばこ養成講座などを手がけているイラストレーターさんです。

「渋谷のラジオ」は通常の電波に乗せられて届けるラジオではなく、そのエリア内で放送される地域ラジオです。つまり、渋谷に来れば聞けるラジオです。渋谷に人を集めるためのコンテンツとして実施する試みのようです。

おもしろいなと感じたのは、一般の人からの協賛を集めて、みんなでつくるラジオ局だということです。あくまで、渋谷コミュニティのためのラジオ。もちろん企業協賛もありますが、1口1万円(翌年以降5千円)の小口支援を集めて、街ぐるみで運営していくようです。

コミュニティに属する人たちに当事者意識を持たせられるところがいいなと思いました。町内会とか地元のお祭りなどもそういう仕組だとは思いますが。

協賛者メリットで、協賛者の名前を箭内さんが手書きでプレートにしてくれます。そしてそれをラジオ局のスタジオに飾ってくれる演出も、関わっている感を作り出すコンテンツになっていると思います。

僕はラジオを普段聞きません。たぶんこれから先も聞くことは無いと思いますが、渋谷に関わる人たち、渋谷を好きな人たちで盛り上げていこうという取り組みに共感したので、早速協賛することにしました。WEBでサクッと申込ができるところも時代の流れを感じますね。

ネームプレートができたらラジオ局を見に行ってみようと思います。それを目当てに渋谷の街にきてもらう仕掛け。うまくできてるなーという感じです。まんまと策にはまりました。

リアルコミュニケーションとコミュニティの重要度が増している

ラジオは戦後テレビが登場するまで重要なメデイアとして発展しました。今ではその規模は大きくないものの、個との繋がりの強いメディアとして活用されています。ネットが台頭してくるまでは、リアルタイムに双方向にコミュニケーションを取れるインタラクティブなメディアとして、根強いファンをたくさん掴んでいました。

昭和生まれの人は馴染みがあるとは思いますが、今の若者は全く聞いたことのない人がほとんではないでしょうか。媒体としてのリーチ力が無くなってしまったことで、メディアとしての地位は低迷し続けています。

RadikoなどのWEBを介して聞くことができるサービスが登場し、裾野が広がるインフラは整ってきているものの、コンテンツが溢れている現代で、新しいコンテンツにわざわざ出会いに行く生活者も少なく、その効果はさほどという感じだと思います。

WEBが生活の主軸になり、SNSでの交流が一般化してきた今、マスという考え方は後退し、様々なコミュニティにおけるコアなユーザーを捉えていくことが、マーケティング成功の鍵となっています。

あえて言うまでもありませんが、大衆ではなく個の時代へと突入しています。そこで登場したこのコミュニティラジオはとても興味深い取り組みだと思いました。

「渋谷のラジオ」は基本的に渋谷エリアでしか聞けません。位置情報を元に放送がアプリに配信されます。区外でラジオを聞きたい場合は、「渋谷のラジオ」をSNSでシェアすることでチケットが得られ、区外に居ても聞くことができます。

いつでもどこでも情報が得られる時代に、場所や条件の制限をあえてつくっています。この制限があることで、渋谷のラジオに対する求心力が強まると思っています。

ただそこには、このコミュニティに属していたいという意識を作り出す必要があるので、おもしろいコンテンツ、そこでしか得られない情報、帰属によるイケてる感、などを作り出していかなければなりません。それを実現させるのが、箭内さんなんだと思います。人選もマッチしていてこれからの「渋谷のラジオ」にわくわくしています。

そんな「渋谷のラジオ」が、情報の発信地としての渋谷をより強固にするためのコンテンツになっていけば、より渋谷がおもしろい街になります。その時、自分も渋谷という大きなメディアを活用して、おもしろいことをやっていたいと企んでいます。

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