• 平岡大輔

政党とゆるキャラの違和感


民進党がゆるキャラを発表しました。親しみやすさを得るためにゆるキャラの起用をすることにし、キャラデザインは公募で集め、ネット投票で最終決定したそうです。

イメージキャラクターを作る手法はマーケティングにおいてもよく使われています。歴史のあるものだとキユーピーはわかりやすいですよね。棚に並んでいてもすぐに見つけられます。

携帯キャリアはキャラクターをよく使っています。懐かしいところではドコモダケ、長いものだとソフトバンクの犬のお父さん、最近だとauの三太郎やY!モバイルのふてニャンなど。

商品自体の差別化が図れない場合、イメージでの差別化を図るしかありません。そのため、携帯キャリア各社はこぞってキャラクターを使ってそれらを浸透させようとしています。

僕も約20年前に始めて携帯電話を持った時、特にプランの比較などせず、PUFFYがキャラクターを務めていたTU-KAに決めました。

イメージを植え付けることは有効、でも・・

キャラクターを作ってイメージを浸透させていくことはマーケティング手法としては活用できます。95%の人は自分で判断をしないと言われています。伝えられたイメージに従って動く方が楽だからです。

企業が発信している情報を疑おうという考えすらありません。web上でのクチコミも一部の人たちは作られたものとわかっていますが、ほとんどのユーザーはそんなことは全く気にせず情報源として有効活用しています。

政党がそういう小手先のテクニックで有権者の気をひこうとしていることには疑問を感じます。自分たちで「他の政党との差別化ができない」ことをアピールしてしまっているようなものです。

政党であれば商品は所属する議員たちであり、彼らのはたらきだと思います。商品の価値がなければ買い手(政治の場合だと支持者)を満足させることはできません。

マーケティングは商品の価値を増幅するためにやる活動です。商品に価値がある時にその力を発揮します。そもそもの価値がなければマーケティングも機能しません。

議員ひとりひとりの個性を際立たせるのではなく、ゆるキャラなんてもののイメージで自分たちの政党に振り向かせようとしてることに不安を感じます。決まったゆるキャラ自体もどこかの団子屋が使っても成立するようなキャラクターで決定してしまってます。色のないキャラクターを自身のイメージキャラクターにするということは、自分たちに色がないということを表明しているようで心配になります。

ただの話題作りのためにやっただけのような気すらしてきます。さほど話題にもなっていないところがかわいそうではありますが。。

キャラクターを使うなら意味のある起用を

中小企業でも少し余裕が出てくると、すぐにタレントなどをキャラクターに起用したくなります。でも使える予算が大きくないため、だいたい中途半端なタレントを使うことになります。なぜこの商品のPRをするのにこの人を使ったのか?と思ってしまいます。

使い方もその人でしか出せないイメージがある場合は良いと思います。でも、別のこの人じゃなくてもこれって成立するのではないか?と思えるような使い方をしているものが多いと思います。

人はイメージで判断を左右されることは間違いではありません。ただ、商品の売り込みを無くすためにやれることはまだまだあるはずです。水をいれるならバケツの穴を塞いでからにしましょう、それだけです。

#マーケティング

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