• 平岡大輔

ニッチ✕ゲリラ


人と違うをマーケティングに生かす、というお話。

テマヒマのオフィスは渋谷の桜丘というエリアにあります。渋谷では比較的落ち着いた場所です。渋谷駅からオフィスに向かう時に歩道橋を渡るのですが、先日歩道橋の上で撮影しているタキシードとウェディングドレスを来た二人がいました。

カメラマンとアシスタント風の人がついているので、雑誌の撮影かなにかかなと思って見てみると、明らかに素人のカップルでした。一般人が行き交う歩道橋で抱き合い、見つめ合い、日常モードのこっちからすると「恥ずかしいな」と感じてしまうくらいの様子です。

ブライダルフォトというと、教会や挙式会場などで撮るのが主流だと思います。でも、最近は自分たちの好きな場所で、個性を出したものを求める人たちが増えているのかもしれません。

最近、若者に「写ルンです」が流行っているというニュースがありました。加工ができない自然な写りがいいということだそうです。

「写ルンです」と言えば、遠足とかによく持っていったものです。写真屋さんで焼き増しをして友達に配ったりしましたよね。コンパクトデジタルカメラになると、触る機会はほぼ無くなりました。

デジタルカメラが主流になってからは撮る機会は増えても、それを見返す機会は減ったように感じます。現像よりも保存が主流になっていきました。

素人が撮影するには十分すぎるほどの性能のカメラがスマホに搭載されるようになり、風景を切り取ることがとても身近になりました。また、最近では加工アプリでプロ風の仕上がりにできたり、SNSで手軽に無料で共有ができるようになったことで、よりカメラを楽しむ習慣が生まれています。

人を他人と遠ざける欲求

それなのに「写ルンです」が何故流行るのか?明らかに劣るものを選ぶ人がいるのは何故か?

人には「対立欲求」というものがあります。これは、人とは違うことをしたい、他人には負けたくない。という欲求です。

お気に入りの服が友達と被っていたら着るのが嫌になったり、あえて流行りには乗らないようにしていたり。自分を周りとは違う特別な存在にしておきたいという思いから、他人と同じ行動を割けます。

「写ルンです」を持ち歩いている若者は、きれいな写真、よりキレイに見せる加工アプリ、みんなが当たり前に使っているこのツールに対してNOを突きつけています。それにより自分の存在を浮き立たせて、自分を特別視してもらいたいという気持ちが働いているのだと思います。

明らかにスマホのカメラの方が便利で性能がいいのに、あえて「写ルンです」を使う理由はないですよね。奇抜なファッションの人も似たような感じだと思います。

人は基本的には人と同じ状態を好みます。95%の人が自分で物事を判断していないとも言われています。合わせて、みんなと同じが安心するという「同調圧力」というものも働きます。日本人は特にこれが強いと言われています。

でも一定層みんなと同じが嫌だと思っている人たちもいます。そういうニッチに対してあなたの商品を訴求していくことを考えてみることをオススメします。

彼らへの訴求はとてもカンタンです。なぜなら、一般的なことと反対のアプローチをすればいいからです。一般的なことは目の前にいくらでも転がっているので、すぐに見つけられます。その逆張りをすればかならず琴線に触れる人たちがいます。

たくさんは居ませんが必ず一定量はいます。多くの企業は、そんなに大きな市場を取りにいく必要もありません。規模を求めるのであれば、ニッチへの訴求をいくつも作ることで、ターゲットの母数は大きくしていけます。

中小企業には中小企業の戦い方があります。事例として目立つ大企業の事例ややり方を追うのではなく、ゲリラ戦主体でニッチを攻める。これが中小規模の企業の正攻法です。

出展:https://ferret-a.akamaihd.net/images/58789d96fafbd825b700007f/original.png?1484299670 p.s. 写ルンですが再燃というニュースには「ほんまかいな?」と思う所があるので、PR会社が暗躍してるのではないかと勘ぐってしまいます。

#マーケティング

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