• 平岡大輔

ムダだらけのアフィリエイト


アフィリエイト市場が2020年に3,500億円に達するという観測が矢野経済研究所より出ました。 2016年は2,000億円を超え、順調に伸びています。

スマホの普及でEC利用が増えている社会的な要因があることに加えて、新規ASP業者の参入が増えていることも市場の伸びを牽引しているようです。.

業界特化したASPなども増えてきていますし、アフィリエイターの育成をして独自のアフィリエイターをクローズドで囲っているASPなども増えています。

A8.net、affiliateB、accesstradeなど大手どころを利用するのがセオリーだと思われていますが、システム利用料がかかったり、担当ひとり当たりの保有案件が多いためASP担当者の動きが悪かったりと、中小規模の企業にはあまりオススメできない状況もあります。

報酬単価を釣り上げるASP

アフィリエイトで成果を出すためには有力アフィリエイターとの提携が必須です。アフィリエイターが提携先を選ぶ基準は報酬と成約率(CVR)と承認率です。これらの条件を比較して、より優位な紹介をする商品を選びます。

その交渉の役目としてASP担当者が企業の窓口となり仕事をします。でも大手ASPの場合、放っておいてもクライアントが集まります。一度提携してしまえば自動的に20〜30%の手数料が成果報酬からASPに流れます。

案件数を多く抱えている大手ASPの担当者が中小規模のクライアントに対して動きが悪くなるのもわかります。(こちらが何か言わないと全く連絡をよこさないような人もいます)

有力なアフィリエイターに商品を取り扱ってもらえない場合、、アフィリエイターの条件に見合う個別の成果報酬を設定します。特単(特別単価)と呼ばれているものです。

この時、実際のアフィリエイターに落ちる成果報酬はアフィリエイターとASP担当者との間で行われる個別交渉の結果決定されるため、その内訳はブラックボックスになります。そのため、通常20〜30%の手数料を得ているASPが50%の手数料を得ている場合などがあります。

中には、ASPが搾取する手数料が膨らむだけで、アフィリエイターへの報酬がそこまで増えていないケースがあります。アフィリエイト報酬を支払う企業へ価値を提供しているのはアフィリエイターです。もちろんアフィリエイターを囲って、提携依頼をしてくれ、システムを提供しているASPの提供している価値はあります。でも、特単に関しては有力なアフィリエイターに対してクライアント企業が設定した価値です。そこで、ASPがより多くの利益を得る理由はそこにありません。

ASPが自社の利益拡大を進めるあまり、アフィリエイト報酬の単価がどんどんと高騰していっています。その本質的ではない成果報酬額の膨らみ方が蔓延していることが、アフィリエイト市場が伸び続けている要因の1つではないかと思ってしまいます。

記事アフィリエイトという魔物

あと、昨年から記事アフィリエイトという手法が拡大しています。もともとはSEOで上位表示されているサイトが有力なアフィリエイト媒体でした。でも、SEO対策がどんどんと難しくなってきている検索環境下において、広告を出稿して自分たちのアフィリエイトサイトに集客するアフィリエイターが増えてきました。

昔からリスティング広告を出稿して集客をしているアフィリエイターはいましたが、それが記事LPとインフィード広告の利用によって爆発的に集客できるようになってきたことで、ある程度資本力のある広告代理店中心に記事アフィリエイトの手法が拡大しています。

聞いた事例だと、売れすぎて商品の供給ができなくなる企業がいるほどの威力を発揮しています。売れるアフィリエイターは普通にひと月に1,000個、2,000個、3,000個売れてしまいます。 記事アフィリエイトで発生した成果は100%承認となります。なので、成果条件に見合わないCVに対しても成果報酬を支払わざるを得なくなります。これらの新しい手法の台頭も大きく売上を伸ばしている理由の1つかもしれません。

そのため、いろんな広告代理店がこぞって記事アフィリエイトの提案をしています。でも本当に成果を出せる代理店は一握りです。なぜなら記事アフィリエイトの成否を分けるのは、その記事の内容次第だからです。

記事LPは、ニュースメディアやキュレーションメディアを見ている潜在層に向けて、あたかもメディアが発信しているコンテンツのような記事へと誘導して、興味喚起をして商品購入検討へと誘引するという仕組みです。

記事の作り方次第で、興味を引き、理解を促進して、購入を検討する流れができます。そして、ユーザーは何度も同じ記事は見ないので、記事のリフレッシュが肝となります。

そもそもコンテンツとしての記事を作れることが必要になります。そして、反応を見ながら内容にチューニングを掛け、適宜新しい記事を投入し続けなければすぐに反応が落ちていきます。

その体制を作れている代理店がどれだけあるかは疑問です。ほとんどは流行りに乗っかっているような代理店ばかりだと思います。

もし記事アフィリエイトの提案が広告代理店からあったら、どんな人が書くどんな記事をどんなサイクルで運用していくのかを聞いてみることをおすすめします。

参考:http://eczine.jp/news/detail/3995

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