• 平岡大輔

30億円を女性につぎ込んだマーケター


紀州のドンファンをご存知ですか?

愛人クラブで知り合った50歳下の女性に6,000万円相当の金品を盗まれて一躍ワイドショーの顔になった人です。これまで4,000人の女性に30億円を貢いだ男として週刊誌にも取り上げられました。

その方の人生を綴った本があったので興味本位で手に取ったところ、働くことに対しての姿勢に学ぶところも多く、期待以上に良い内容でした。

コンドーム販売のビジネスセンス

ワイドショーでは、金貸しで荒稼ぎしている小汚いエロジジイというような映し出され方をしていました。でも実際のところは、ただ単純にエッチすることに対して真面目で一生懸命なだけなんだと、この本を読んで感じました。

「どうすればたくさんの女性とエッチができるのか?」ただそれだけを求めていた彼は、よりお金をかせぐためにはどうすればいいのかを常に考えながら身を粉にして働いてきました。鉄くずを拾い集める仕事から始まり、コンドームの訪問販売、消費者金融業へとビジネスの軸足を移していきます。

何も知らない状態から、本気で考えてトライアンドエラーを繰り返してきたことで、どんどんと事業を成功させていきます。コンドームの訪問販売の仕事をしている時も「どうすれば売れるのか?」を常に考えて行動していました。

まだコンドームがどこでも手に入る状況ではなかった時代にその事業を立ち上げます。鉄くず拾いをしている時に、草むらに大量のコンドームが捨てられているのを発見します。そこで彼はコンドームの可能性にかけてみようと思い立ちます。

営業経験もなかったため最初はまったく売れません。おかしな商品ではなく、自信をもって提供できる商品ということをアピールするために、元気に調子よく話すようにしました。また、自分の話に耳を傾けてもらうためのコミュニケーションの術も身に付けていきます。実演販売を求められることも多く、自分よりもごつい農家のおばさん達を相手に、まさに体を張って売ることもしました。

「コンドームを売って稼ぐ」という目的に対して、自分の意志は二の次で、朝から晩まで働き続けました。当時ではまだ珍しかった留守番電話を導入することで、リピーターへのセールス機会を取りこぼすこともなく、効率よく販売できる仕組も作りました。自らが1番アクションするだけではなく、テクノロジーも導入して効率化を図ることで、どんどんと事業は加速していきます。

核家族化が進み、コンドームの利用も日常化してくると、薬局などどこでも変える商品になってきました。時代の流れを感じ取った彼は、何か別の事業に軸足をシフトしなければいけないと感じ始めます。そして、手元資金を元に金貸しを始めることになります。

金貸し業の秀逸なビジネスモデル

メンターのアドバイスもあり、東京へ進出。貸金業は貸し倒れリスクを避けるために、通常は家や土地などの担保を必要とします。でも担保を用意するためには、手続の手間と借り入れのハードルが上がることが懸念されます。そのため、無担保で貸付する金貸しを始めます。

ターゲットを霞が関の官僚に絞ることで、その職自体を担保とする手法でビジネスを始めます。消費者金融から職場に連絡が来るなんてことがあれば、職場で何を言われるかわかりません。昇進の機会を失う可能性もあります。そのため、わざわざ取り立てをすることなく、きっちりと期限までに返済してくれる人がほとんどです。

貸し倒れリスクの低い顧客を選ぶことで、担保を必要としない借りやすい状況を作ることができています。借りやすい状況を作って、相手が自ら借りたいと言ってくるのを待ち受けているだけです。まさにマーケティングが実践されている状況ですよね。

顧客集めもマーケティングされていました。見た目の良い女子大生をバイトに雇って、朝夕の通勤時に霞が関近辺でティッシュ配りをして見込み顧客を集めます。官僚であれ何であれ、男は若い女性に弱いものです。

目的の強さが成果に比例する

最終ゴールである若い女性とエッチをすることのために、「どうすればもっとたくさんの顧客を増やせるのか?」を考えた結果、「貸付のハードルを下げるために無担保融資をする」という商売手法を実践しました。「どうすれば貸し倒れリスクの低い優良な顧客を集められるのか?」を考えた結果、「官僚という職を担保に取る」という手法を実践しました。「どうすれば見込み顧客をもっと増やせるのか?」を考えた結果、「見た目の良い女子大生にティッシュ配りをさせる」という手法にたどり着きました。

自分自身もティッシュ配りの現場に立ち、ビジネスの前線で常に戦っています。雨の日にスタッフが雨宿りしている時、その様子に対して彼は怒ります。雨の日に濡れながらティッシュ配りをしていると、道行く人から同情され、ティッシュを受け取ってもらえる確率が高まることを実践から経験していたからです。

楽をしようとかそういう考えは一切なく、一生懸命働くことが自分のゴールへの近道だと経験を元にわかっているので、ただひたすらがむしゃらに働くことを正としています。明確な目的があるため、稼ぐことに貪欲になり、より稼ぐための工夫が生まれます。

ちょいちょい挟んでくる小ボケも楽しめる良い本でした。

参考:https://www.amazon.co.jp/%E7%B4%80%E5%B7%9E%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3-%E7%BE%8E%E5%A5%B34000%E4%BA%BA%E3%81%AB30%E5%84%84%E5%86%86%E3%82%92%E8%B2%A2%E3%81%84%E3%81%A0%E7%94%B7-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE-%CE%B1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%87%8E%E5%B4%8E/dp/4062817098/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1511482887&sr=8-1&keywords=%E7%B4%80%E5%B7%9E%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3

#マーケティング #仕事

  • Facebook - Black Circle

株式会社テマヒマ 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39F

Copyright © 2015 Temahima .Inc   All Rights Reserved.