大人になってから壁感じてますか?

2/22/2016

 

趣味とかあるんですか?

 

と聞かれた遠きに、僕はいつも困ります。

なぜなら特にこれといったものがなく、今は仕事と家族と人とご飯を食べること以外に時間を使おうとしていないからです。

 

20代の頃は「趣味は?」と聞かれると「飲み会です」と応えてました。ひとりで飲み歩くのもみんなで騒ぐ合コンも、とにかく外でお酒を飲んで人と話しているのが好きでした。


でも3年前のある日、30才を機に「飲み会以外の趣味もなんか見つけなな〜。」と思い、陶芸を始めました。

 

調べると、外苑前にある「彩泥窯」という工房が良さそうだったのでそこに決めました。釉薬(色付けの薬)もたくさん種類があり、スタッフの人の感じも良さそうというのもありましたが、メディアにも取材されているという社会的証明の力が決め手でした。


最初は体験申込で参加することに。奥さんのエプロンを借りて、恐る恐る教室へ向かう。

ガラス張りの扉。L字型の教室は入り口を入ると、すぐ左手に受付カウンター。陶芸体験に参加している人が手回しろくろを使ったり、絵付けをしたりするための大きく長い机が真ん中にズドンとある。この日も数組の男女がわいわいと陶芸を楽しんでいた。

左側の壁には作品のサンプルが展示され、右側には、電動ろくろが数台。なんとも気持ちよさそうにするすると土と遊んでいる人たち。

 

奥には生徒さんと思われる人たち(中高年と若い女性が多い印象)が土をこねたり、器を削ったりしている。突き当りには釜があり、奥に電動ろくろが数台並んでいた。

人も多かったせいかこじんまりした教室は活気ある印象でした。

 

初めての場所に行くときって緊張しますよね。

恐る恐る中に入り、スタッフらしき女の子に「予約した平岡です」と告げる。にこやかに奥へ案内される。その工房の責任者の中川さんという細身で優しさが顔からにじみ出ている男性の方から説明を受ける。

 

最初は「まめ小鉢」という直径7-8cm程度の器を作ることになった。

こねてもらった土を必要な大きさに切り、手回しろくろで成形する。中心に軸を立てるのが難しい。ろくろを回すとヘナヘナと情けない様子で回る。中川さんが補助してくれると、軸はブレずにくるくると回りだした。

 

たったそれだけのことでも、自分をふがいなく感じ、それをできる人は尊敬してしまいます。

 

山状にした土の頂上から、親指で穴を開け、器のくぼみを作り、広げていく。ここで重要なのが、均等な厚みを出すこと、土を乾かさないこと。

 

成形の段階で薄く作らないといけないと思いますよね?

でも実はこの段階では分厚目で良く、土を乾燥させた後の削る工程で薄く仕上げていけばいいんです。なので、ろくろで成形する時点では、均等に軸をブラさずがポイントです。

 

器作りは、土をこねて、形をつくり、乾燥したものを削って、素焼きしたものに色付けして、釜で焼いて仕上げます。その教室では、だいたい1ヶ月程度で一つの作品ができる感じでした。

 

土をこねるのも、形をつくるのも、色をつけるのも簡単そうに思えることがなかなかできませんでした。図工は好きで得意な科目だったので、比較的うまくこなせるかと思ってましたが、自分のイメージどおりにできず、何度も何度も失敗。

逆上がりができず、何度も何度も地面を蹴りあげていた記憶が蘇りました。

 

社会人になってから、あまりこういう経験をしてきませんでした。

 

仕事でできないのは、知らないから、経験できていないからのことが多く。やり方はわかってるのにうまくいかない、身体に覚え込ませる必要があるという仕事はありませんでした。

 

陶芸をしていて何度やっても上手くいかないことに打ち込む時間が、自分にとって良い時間になりました。1回のレッスンでだいたい3時間程度、黙々と土に向き合い集中し、理想を現実へと産み落とす作業。うまく形になった時の喜びは格別でした。

 

まめ小鉢に始まり、小鉢、お皿、湯のみ、お茶碗。土のこね方も多少は様になってきて、背の高いグラスと奮闘している頃、ベンチャーへ転職し、余暇を作ることもできなくなり、窯を去りました。

 

 

守破離の守


人は壁を感じた時に選択をします。突破できるまで立ち向かうか、避けて通るか。仕事のやり方に正解は無いと思います。目的を果たすためのプロセスはひとつではありません。でも、最良の道を目指すことが大切なのは確かです。

 

最良の道を進むためには、その目的を果たした人に教えを乞うことだと思います。自分がぶち当たっている壁を越えてきた人。陶芸教室では中川さんですね。効果的な方法は先人に学び、あとはひたすらそれを自分で実践して血肉化していく。これが目的を達成するための最良の方法だと思います。

 

新しいことを学び、できることを増やし、それを活用して更に仕事を充実させる。「できないことをできるようになる」子どもの頃にはよくあったことが、大人になるとあまり無いように感じます。


アウトプットすることで身についていくのは確かだと思うので、引き続き意識をしていこうと思います。


p.s.

お気に入りのお茶碗がかけちゃいました。。
余生があるならまた陶芸したいと思ってます。

タグ:マーケティング

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