大企業のマーケティング

3/31/2016

 

 

「いまだ!バカやろう!」日清の新CMです。http://www.cupnoodle.jp/cm/
これめちゃめちゃ刺さりました。

 

Facebookでシェアされているたけしさんのサムネイルの動画に思わず目を留める。学校の廊下を歩く全身焦げ茶色のたけしさん。「バカになる、それは自分をさらけだすことだ」その声と共に流れる校庭で湯船を走らせる男子生徒、やかんを両手に持ったチアリーダーの映像。


『OBAKA’S UNIVERSITY』というタイトルから、おバカなシーンがたくさん登場するCMなんかな?、「もっとやれ!」シリーズの新展開かと思いながら映像を見続ける。

 

すると、機械工学部の教授として熱く語る小林幸子さん、蛇を首にまきつけながら学生と話す生物学部のムツゴロウさん、「二兎追うものは一兎も得ず」と教壇で熱弁する心理学部の矢口真里さん、この辺で「なにこれ、すごいCMでは?」と少しざわつく。

 

期待が満タンになってそ次のシーンへ。ここで思わず笑いがこぼれる。佐村河内さん風の生徒に後ろから二人羽織の如くピアノを教えるゴーストライターの稲垣隆さん。芸術協力学部って!笑


そして校庭へと歩いて行くたけしさん、校長なのかと思いきや、台座にのぼりコマネチのポーズ。「銅像やったんかい!」、ラストでツッコミのピークを迎えた。笑

 

耳から入ってくる”世間を気にせず、常識を気にしないふりをして、自分の心に従おう”という内容のメッセージと、映像で入ってくる”おバカな情景”映像では期待を超えるおもしろさでありながら、何故か真面目なメッセージとマッチした伝わるCMです。

 

 

大衆化した商品の広告戦略

 

たけしさんはよくメッセージ性の強いCMで起用されています。つたないしゃべり方ながら、そこには言葉の厚みと重みが出ているからだと思います。

 

その視聴者のイメージを良い意味で裏切り、でもおバカをしていることもたけしさんの一面というか本来の姿なので、そこには違和感がありません。脇を固める本企画の適任者たち。各自につけられたキャッチコピーも秀逸で、思わず動画を3回見返しました。

 

「CMがおもしろいから、どうなんだ?」とダイレクトレスポンスマーケティングに携わる人たちは良く言います。中小ビジネスがやるべき売るためのダイレクトな広告であればその通りです。

 

でも、一般消費財や食料品など、一般化した商品を扱う大手企業では広告の役割が大きく変わります。最も購買に影響を及ぼすのは、売場、小売店の棚です。そして購買を決定付けるのはほとんどの場合、その価格です。

 

類似商品はいつも必ず近くにいます。同じカップ麺であれば、その場で比較され安いものが買われます。如何にその商品への愛着を持ってもらうか、手にとってもらうきっかけを価格以外のところで作っておけるか?それが大衆化した商品のマーケティングにおいて必要になります。

 

最近はコンビニでも、PB商品を多く陳列しています。カップ麺も例外ではありません。その中で、ターゲットの心をつかむための戦略が、自分たちの近くにいる商品だという感覚を作り出すことなのだと思います。だからこそイメージ広告としてのTVCMが重要になります。

 

日清さんは「なんでもやっていい」「好きなことをやれ」こんなメッセージが伝わってくるCMをここ最近続けてきていると思います。僕はそう感じています。社会に対しての抵抗感や、将来への不安を感じている世代、そこへ向けたメッセージであり、そんな人達のそばいに居たいと思っている商品がカップヌードルなんだ、そう感じます。深読みかもしれませんが。笑

 

 

広告クリエイターはもっとWEBでチャレンジしてほしい


大衆化した商品は、大きな違いはないため、価格でどうしても見られます。なので、価格競争はやれるところまでやりつくされてもいます。そこからどう売るかを考えるのは非常にハードルが高いことだと思います。

 

ネット通販の戦場だけで戦う商品のマーケティングの方が、対象とする顧客の数も少なくてよく、商品の独自性も出しやすく、戦いやすい戦場だなと感じます。こういう企画をwebのクリエイターは作れないと思いますし、もっとこういう企画がwebの世界にも出てきて欲しいと感じています。
CM至上主義が蔓延している広告クリエイターの世界を変えるのはなかなか難しいのかもしれませんが。。。

 

一方で、TVCMをしなくていい企業がたくさんいるので、そういう企業はもっとwebを活用すべきだといつも思っています。

p.s.
続編があって欲しいと思える珍しいCMでした。

タグ:マーケティング

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