広告を作る時に最も大切なこと

6/7/2017

 

人は自分に関係ないものは背景に溶け込ませる能力があります。広告はその最たるもので、街中を歩けばいろんな広告が景色を埋め尽くしています。


僕は会社のある渋谷まで電車で通っています。駅や車内には所狭しとポスターが貼られています。でも、それはまるで装飾のひとつのように認識されていて、ほとんどの人の目には留められていません。

 

街を歩いていて、周りの建物の外壁の素材を気にしないのと同じように、視界に入っていたとしても意識には入っていない状態です。建築好きな人であれば興味を持って意識をそちらにむけることがあると思います。でも、建造物の素材に興味のない僕にはただの背景にしか過ぎません。

 

広告に興味のある僕たちは多少周りにある広告に意識を向けていると思いますが、広告に興味のない一般の人たちにとっては、僕にとっての外壁の素材と同じです。

 

広告を作る人たちの勘違い

 

 

それなのに広告を作る人達はあたかも、それが誰かの役に立っているかのような感覚で広告を作ります。「広告で世の中をハッピーにする。」なんてことを話していた人もいました。広告というものを理解していない、まるで展覧会に出す作品作りでもしているのかと思ってしまうような感じです。


それもPCの画面の中や会議室のデスクの上で、あーでもないこーでもないと形成されています。まったくスルーして過ごしている人たちが「おや?」と思わず目を向ける表現が、閉ざされた空間で生まれるはずがありません。


「凄くおもしろいキャッチコピーができた」「商品に興味を持ってもらえる訴求を作れた」と制作段階で満場一致したとしても、実際その広告がお披露目される場所では、他の広告に埋もれ、背景と化していることをわかっていません。もちろん広告露出の物量も関係します。

 

 

電車に掲出されるポスターでよくあるのが「誰がそんなにいっぱい文字読むねん」と突っ込んでしまうようなものです。あれもこれも入れたくなるのは、広告が掲出される空間で、生活者の実際の動きや広告に対する無意識を理解できていないからです。


自分たちのポスターの枠の中でしか広告というものを捉えられていません。そんな広告に誰が反応するでしょうか、しませんよね。

 

意識を向かせなければ無いのと同じ

 

 

オフライン媒体のようなプッシュ型の広告のクリエイティブは、どうやって気づかせるか、何を残すか、その結果どんな行動を期待するか、これを意識して作ると良いです。


気付いてもらえなければそれ以降の行為は無と化します。なので、媒体に接触する人たちを振り向かせる役割に徹底します。

 

 

引越し侍の広告は、広告デザイン面を半分にすることで「あれ、貼り替え途中?なんか失敗した?」という気付きを無意識の人たちに与えます。

 

ポスター板いっぱいに広告クリエイティブがデザインされているのが普通の景色だからです。非日常は違和感を生みます。その結果、意識を向かせることができます。

 

そして「引越し代も広告スペースも50%カット」というキャッチコピーで、「なるほど。」という興味を持たせて「引越し侍は引越し代50%オフなのか。」という企業が生活者に伝えたいメッセージを訴求することができます。


訴求されたメッセージは引越し侍のサービスのベネフィットです。この広告によって「引っ越しするなら引越し侍がお得なんだ」ということを頭に入れる人は多いと思います。広告としての役目を完璧に果たしています。

 

 

以前ブログで書いた「働いて笑おう」のように、「ん?結局なにが言いたいの?」と思ってしまう広告が多い中、引越し侍の広告は広告というものの存在を理解した上で作られています。


生活者の背景の中から自分たちの広告を浮き上がらせ、意識を向かせられた千載一遇のチャンスに最も伝えたいことをストレートに訴求をする。


是非これを意識して広告を作ってみてください。

タグ:マーケティング

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