世界最小の広告の残念な事態

10/23/2017

思わず駅のホームにしゃがみこんで、カメラのズームを最大にしながら接写してしまいました。
JR渋谷駅のホームのポスターボードに貼られた「世界最小の広告」の広告です。

 

 

電車から降りた瞬間、ビジュアル重視のポスターが多い中、白地に黒文字だけのデザインがひと際目を引きました。その横には一見何もないような白地のポスターが。

 

「何が書いてあるんやろか?QRコードとかかな?」と思い近づいてみても、まったくなにも見えない。。ポスターボードの30cm手前でやっと粒があるのを認識。その粒の10cm手前まで近づいて、やっと米粒のようなものが見えました。

 

ただのゴミのようにしか見えないので、スマホを取り出しカメラでズーム。なかなかピントが合わない。やっと文字らしきものが書いてある米粒だということがわかりました。でも、スマホのズームでも文字が滲んで読めない状況。。

 

白いポスターの前にしゃがみこんで顔を近づけていた僕は、周りの人からしたら結構な不審者を醸し出していました。「気分でも悪いのかな?」「広告に乗せられてる暇な奴がいるぞ?」そんな感じでしょうか。

 

自社をPRし損ねたPR会社

 

 

後で「世界最小の広告」を調べてみたところ、PRTIMESの10周年記念広告だったとわかりました。キャンペーンサイトもありますが、あまりじっくり見るきにはなれないので、何故PRTIMESが世界最小の広告だったのかなどは理解できてませんが、行動を促したという点においてとても良い広告だなと思いました。

 

たぶんあの場で広告をじっくり見なかった人も(というかみんな恥ずかしいから近くまで見に行く人なんてごくわずかだと思いますが)、あとで気になってスマホで検索したりしていると思います。

 

でも残念なことに、「世界最小の広告」で検索すると1番上に表示されるのは「IKEAが世界最小店舗、バナー広告に2,800点の商品が並ぶ | PRFREAK」というIKEAが2012年(5年も前!)にやったプロモーションのPR記事です。皮肉なことに、PRTIMESのPR記事ではないものがまず表示されています。

 

 

 

僕も最初、「あー、あの渋谷のポスターはIKEAやったんかー!さすがイケてるなーIKEA!」と思いました。PR記事を見てみると米粒のことは何も書かれていなかったので、おや?と思い検索結果を見返して3番目に表示されているPRTIMESのリリースへとたどり着いた感じです。


たぶん検索したほとんどの人がサイトが掲載された日付なんて気にせず、検索結果に表示されたサイトを見に行くと思います。せっかく駅のポスターでアテンションできて、自ら検索して情報を取りにきてくれた人も、「あー、IKEAだったのね!」と思わせて終了になってしまっている可能性があります。なんともお粗末な状況ですよね。

 

 

広告をじっくり見られなくても、アテンションすることでweb検索させてPR記事へと誘導するという、導線の設計までは良かったのですが、肝心なところが間抜けになってしまっています。交通広告の専業代理店か、オフラインメインの広告代理店が手掛けたのかなという印象です。


理屈はわかってるけど、実際を理解できていないとこういう状況が生まれてしまいます。逆にweb専業の会社の場合は、上位表示やキャンペーンサイトへの誘導にはこだわっても、オフラインでのアテンションを取り、そこからの導線を設計するということについては疎い状況があります。

 

まだまだ統合して考えられる人材が不足しているなーと感じてしまいますよね。20年以上前から言われていることなのに。。。

広告の端から端

 

 

幸いなことに、僕はオフラインの広告の世界からwebの領域へと来ているので、どちらの良し悪しも心得ているつもりです。

 

特にマス媒体中心にプランニングをしてきたこともあり、広告やプロモーションに関してwebの世界だけでキャリアを積んできた人たちとはまた別の捉え方をできていると思っています。

 

そのあたりの知見を活用した価値提供をしていけるところも、自分の強みとしてはあるのかなと感じています。とはいえ、オフラインの広告を積極的に扱おうとも思ってはいないので、宝の持ち腐れ感は否めないですね。

 

TVCMをやるべき企業は限られているので、ほとんどの企業にはおすすめしません。企業としてはやりたがりますが、体力がないとその効果を得られることは少ないからです。(ローカル限定などであればまた別です。)


数千万円の媒体費はTVだとスポイトで落とす水のようなものですが、webでの数千万円はコップで水を流すくらいのインパクトはあります。

 

そこで得られる効果はどれくらい違うでしょうか?

 

 

参考:

http://blog.prtimes.co.jp/yamaguchi/2012/04/ikea_web-banner/

https://prtimes.jp/wspr/

 

タグ:マーケティング

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