広告の仕掛け方の間違い

7/25/2018

こんなDMが届きました。

 

 

ソニー銀行のデビットカードのプロモーションです。QRコードを読み取って開いた画面上で、添付のカードをタッチするとCM動画が流れ、キャンペーンページが表示されるという仕掛けです。

 

技術的に「わー、すごい。」とは思いますが、「だから何?」とすぐに思ってしまいます。

 

そもそもアプリダウンロードをしてカードをタッチして、得られる結果が広告という状況です。一連の動作自体を楽しいと感じる人がいればまだマシです。でも多くの場合、「無駄なことをしてしまった。」と感じる人が大半ではないかと思います。

 

というか、こんな煩わしいことをする人は少数なのではないかと思います。僕はネタになると思ってやってみましたが、DMの指示どおりに動く理由がないので。

仕掛ける側の勘違い

 

 

完全に、「すごいでしょ、見て見て!」状態です。「何か新しい手法がないかな?」と探している企業に対して、広告代理店などが売り込んでくる目新しい技術ありきで設計されたプロモーションだと言えます。

 

手法先行のプロモーションは、よくある広告と同じで見込客が自分たちの言うことを全て受け入れる前提で組まれているのが特徴です。

 

プロモーションで実現すべきは、見込客の態度変容です。意識を変え、行動を変えさせることです。このDMに触れた人が、アプリをダウンロードしてカードをタッチする体験を通して、どういう意識の変化を起こそうとしていたのかは疑問です。

プロモーションで達成すること

 

 

訴求すべきはデビットカードのベネフィットである「現金と同じように今ある分だけ使えるから使いすぎない」「現金より利用や管理の手間がない」ということです。

 

更に、ソニー銀行のデビットカードの特徴である「ポイントじゃなくて現金で2%分戻ってくる」ことによって得られる「面倒なポイント交換作業が必要ない」「普通に使うだけで現金が手に入る」というベネフィットだと思います。

 

現金派の人たちをターゲットとしているので、「現金と同じだという安心感」と「現金よりもお得で楽」という利便性を訴求するのが大切です。

 

何か仕掛けを入れたいなら、利便性を理解してもらうためのものになっていないと、プロモーションとしては成立しません。例えば、月々の生活費を入力すれば年間のキャッシュバック金額が表示されるカード型の計算機とかであれば、「え、こんなに戻ってくるの?!」と自分ごととして捉えられて興味を持つ人も増えると思います。

予算ありきではなく効果ありき

 

 

販促予算が決められ、販促ツール当たりの単価を予算化してしまってたりするので、やっても意味のないものに手を出しがちです。

 

コストが掛かっても反応が得られれば費用対効果としては合わせられます。アプローチ当たりの単価が上がるなら、アプローチ先を絞ることも策として考えられます。

 

多くのプロモーションが自分たちの主張を見せるためだけの仕掛けになりがちです。ポイントは、それによって商品のベネフィットに触れるきっかけをどう作れるかです。

 

タグ:マーケティング

Please reload

最近の記事

October 31, 2019

Please reload

フォローお願いします
  • Facebook Classic
  • Twitter Classic
Category
Please reload

Search By Tags
Please reload

関連記事
Please reload